バセドウ病の手術

手術で治療する必要があるバセドウ病とはどのようなものか?

バセドウ病を手術で治療する必要がある人

バセドウ病とは、新陳代謝が速くなってしまうことで発汗が多くなり、疲れやすくなる症状をもつ病気です。

 

体重が著しく減少したり、脈拍も速くなってしまうのが特徴であり、芸能人やプロのスポーツ選手にもみられ、それほど珍しい病気ではありません。

 

その治療方法として、時には外科的な手術を必要とする場合もあります。

 

ここでは、バセドウ病の手術について書いてみたいと思います。

 

治療するために手術が必要な人

基本的に、バセドウ病は投薬治療となります。毎日、決められた量の抗甲状腺剤の服用を数ヶ月から数年続ける必要があります。

 

しかし抗甲状腺剤は副作用があります。人によっては効果が現れないどころか、副作用の影響が大きく、投薬を続けられない場合もあります。

 

そのような場合には、バセドウ病の症状をもたらす原因ともなっている甲状腺ホルモンの生成を止めるために、甲状腺そのものを摘出する手術を行う場合があります。

 

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バセドウ病の原因、TRAb(TSHレセプター抗体)とは?

バセドウ病では、甲状腺ホルモンの分泌量が非常に多くなっているために、新陳代謝が速くなる等の問題が現れます。

 

この甲状腺ホルモンを分泌させるような刺激を発生させるのが、「TRAb」と呼ばれる物質です。

 

TRAbは、人体に備わっている免疫機能が生み出している「抗体」です。

 

免疫機能の異常により、甲状腺を異物と勘違いした結果生み出されているのですが、今の医学ではこのような自己免疫障害の治療はとても困難とされています。

 

ケース別の手術方法

バセドウ病治療の手術では、甲状腺ホルモンを大量に分泌する甲状腺を取り除くことで、健康な状態を目指します。甲状腺を取り除く量により、以下のようなケースに分かれます。

 

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亜全摘術

多すぎる甲状腺ホルモンの分泌量を抑えるため、正常な量を分泌できるだけの甲状腺を残して、後は切除する方法です。

 

甲状腺をいくら残すかで分泌量をコントロールすることになります。

 

しかしこの方法の場合、手術の後の甲状腺ホルモンが正常な量になるのはおよそ半数程度であり、しかもその後に再発するケースが多いという問題がありました。

 

したがって、近年では以下の方法を検討するケースも多いようです。

 

甲状腺の準全摘術と全摘術

亜全摘術は部分的な摘出でしたが、こちらの場合はほとんど全部に近い摘出か、全部を摘出する方法です。

 

全て取り去ってしまうことを心配してしまうかもしれませんが、それほど問題となることはありません。

 

甲状腺ホルモンを生成する機能そのものを止めてしまえば、その後は「甲状腺ホルモン剤」を服用することで、その量をコントロールできます。

 

一生飲み続けることにはなりますが、抗甲状腺剤のような副作用はないため、妊娠中でも安心して飲むことができます。

 

投薬治療やこれらの手術による治療の中から、一人ひとりの症状や生活環境に合わせたやり方が選ばれることになります。

 

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